Rain Days

「わかった。それと、今日はありがとね」

「どういたしまして。じゃ、楽しみにしてるわ。夏休み」


そして、あたしと卓麻は別れた。

久しぶりに来た、地元。

何も変わっていないはずなのに、たった4ヶ月離れただけで、全く違う場所に感じる。

帰ろう。

駅へと向かい、電車に乗り、自宅へと向かった。

その日の夜、お母さんが帰って来た途端に今日の話をする。


「夏休み、雪乃のとこに行っていい?」

「いいんじゃない?何日もいる予定なの?」

「あぁ。そこまで考えてなかった」

「ふ~ん。任せるわよ、夏休みなんだし。泊まるなら、お母さんからも連絡しとくから」


お母さんと雪乃の両親は、とても仲が良い。

あっちに住んでた時は、よく互いの家を行き来していた。