Rain Days

バタバタしていたせいで、あっという間に1学期が終わろうとしている。


「雪乃(ゆきの)の奴、あおいに会いたがってた」


雪乃は、あたしの幼馴染で親友だ。


「あたしも雪乃に会いたいなぁ」

「なら、遊びに来いよ。高校最後の夏に、あおいがいないのはつまらねぇ」


最後、か。


「そう、しようかな。今夜にでも、お母さん聞いてみるよ」

「あぁ。返事は俺にじゃなく、直接雪乃にしろ。あおいから連絡ないって、いつも拗ねてるから」


ふと、雪乃の拗ねてる顔が浮かぶ。

毎日のように一緒に居たのに、もう4か月以上も会っていない。

こんなの、雪乃と出会ってから初めてのことだ。