Rain Days

「止めなよ、柊磨(しゅうま)」


ガラの悪いツンツンヘアの男を、可愛いらしい女の子が止める。


__ガンッ__

__ガシャンッ__


痛ッ。

柊磨が机を蹴飛ばし、机に置いてあった筆箱が飛び、窓ガラスを割った。

おかげで窓側の席に座っていたあたしにガラスの破片が飛び、手が切れた。

タラッと、真っ赤な血が流れる。

ホント、最悪。

今日の雨は、不幸な雨だ。


「また、お前らか!」


この騒ぎのせいで、教師が教室に入ってくる。


「三浦。大丈夫か?」


何をどう見たら、大丈夫に見えるのだろうか?


「とりあえず、保健室行ってこい」

「先生。あたし、付いていきます」


付いてこなくても、場所教えて貰えばそれで良いんですけど・・・