Rain Days

きっとヒデは、遊び人だろう。

誰でも良いから、誰かの温もりを求めていたのだろう。

彼女と言う言葉で誤魔化し、傍に置いてきたのだろう。

その彼女も何人居たことやら。

でもきっと、ヒデも気付いていた。

何人の女の子たちを抱いても、心が満たされないことを。

それでも、寂しさに勝てない。

それが人間なのだ。

結局、誰かの愛を求めてしまう。

でも違う事に気付くと、罪悪感に襲われる。

何食わぬ顔をしていても、段々心がすり減っていくのだ。


「あおいは、友達にはなってくれるの？」

「友達ならね」

「なら温もりが欲しくなったら、あおいの所にくるよ」


毎日来られても、困るんですけど。