Rain Days

だから、あたしも殴ってやった。


__バチンッ__


「何すんのよ!」

「正当防衛」


カッとなる女に、あたしはサラッと正論を口にする。


「一応教えてあげるけど、人の靴隠すのは器物破損。机に落書きするのは暴行罪。それと今回のは傷害だけど、何で通報されたい?」

わざとらしく殴られた頬を指しながら、彼女たちに尋ねた。

それに彼女たちは、都合の悪そうな顔をする。

本気で通報する気はないが、これぐらい脅しに丁度いい。

それから彼女たちは内輪揉めを始め、誰が悪いとか、誰が言った、言わないとか、自分の保身の為に必死だ。

ホント、クダラナイ。


「自分の行動に責任持てないなら、大人しくしてることだよ」


そんな言葉を投げ捨て、その場を後にした。