Rain Days

白い目で男のことを見るが、男には通用しない。


「明日も会いに来てほしい?」

「いや、それは結構です」

「なら、今日は付き合ってね」


さっきから、自分の良いように話を進めていない?この人。

はぁ、疲れる。


「今日付き合ったら、もう付きまとわないでくださいよ」

「はいは~い」


男は、ちゃんと理解しているのだろうか?


「じゃ、行こ」


そう言い、手を差し出す。


「1人で歩けますから」

「ホント、釣れないねぇ」


差し出してきた手で頭を掻き、男は歩き出す。

だから仕方なく、あたしも後に続いた。