Rain Days

「付きまとわないでください」

「なら、教えてよ」


わざわざ教えなくても、明日学校に行けば簡単に知ることが出来るだろう。


「明日、誰かに聞けばわかりますよ」

「え゛。またあのガリ勉クラスに行かなきゃイケないのか」

「来なきゃ良いじゃないですか」


こっちは頼んでない。

むしろ、そっとして置いてくださいよ。


「俺、君探すために全クラス回ったんだよ?この俺が」


全クラス?

それはまた、大変な苦労を。

だからと言って、労う気はない。

そうこうしているうちに、自宅に着いてしまった。


「ちょっと待っててください」


そう言い残し、あたしは家の中へと向かった。