Rain Days

結局流されるまま、あたしは男と一緒に学校を後にした。


「どこ行くんですか?」

「学校じゃなきゃ、どこでも良い。ここじゃ、変に目立つから」


苦笑いを零す男に、あたしも呆れる。

変に目立つ男と一緒に学校を抜け出したあたしも、変に目立ってしまったかもしれない。

いや、確実に目立った。

明日から、今日までのような学校生活を送れないだろう。

前の学校でも、同じ経験がある。

あいつらと仲良くなってしまったせいで、楽しかったが面倒なことに散々巻き込まれた。

だからこっちでは、必要以上に人と関わらないようにしてたのに・・・


「あの、とりあえず家に帰っていいですか?」

「え?帰っちゃうの?」


正直、そのまま帰りたい。