Rain Days

お風呂に入り、少しに横になるつもりが、気付けばご飯も食べずに寝てしまった。

そして、その日。

あたしは、久しぶりに彼の夢を見た。


『あおちゃんは、ずっと傍にいて』


あの時、彼はどうしてあんなことを言ったんだっけ?

そしてあたしは、何と返事をしたのだろう。

その後、手を繋ぎ、嬉しそうなに笑う彼の隣を歩いてたことは覚えている。

だけど肝心なところは、やっぱり思い出せなかった。

朝、目を覚ました時。

異常な体の怠さと、節々の痛さに襲われる。

昨日の雨のせいで、風邪引いた?

体温計を探し、熱を計ると39.6℃

完璧、風邪だ。


「あんなにずぶ濡れになって、風邪引かない方がおかしいわよ」


出勤前のお母さんに、小言を言われる。


「お粥作ったから、ちゃんと食べて、薬飲んで、大人しく寝てるのよ」

「はいはい。行ってらっしゃい」


お母さんを見送り、一口、二口お粥を食べ、薬を体に流し込んだ。