Rain Days

「わかんない。目の前に白い橋があって、それ渡る」


電話越しに聞こえる、碧斗の舌打ち。

白い橋がだけで、場所が特定できるわけない。

それはあたしでも、理解出来る。

でも土地勘がないあたしには、それが精一杯なんだ。

チラッと後ろの様子を伺うと、追いかけて来ている男たちの人数が減って居た。

おかしい。

橋を渡り終わり、少し走るとT字路に突き当たる。

後ろからは追って来る男が居て、T字路の右側からも居なかった男がやって来る。

だから、必然的に左に行くしかなくなる。

このままじゃ、本当にやばい気がした。

今、あたし達は誘導されている気がする。

たぶん、いつか突き当たるであろう行き止まりへと走らされているだろう。