Rain Days

男たちが言ったように、女であるあたし達にとって、追いかけっこは分が悪すぎる。

理沙の息はとうに上がっていて、段々足も縺れ始めている。

どうしよう。


「とりあえず、携帯貸して」


あたしは理沙から携帯を奪い、慣れない理沙の携帯を操作する。

そしてアドレス帳の一番上にあった、碧斗へと連絡する。


『理沙?』

「助けて。知らない男に追われてる」


あたしは簡潔に、用件と今の状況を伝える。

あたしの言葉の意味を咄嗟に理解した碧斗は尋ねる。


『今、どこだ』


何処と言われても、越してきて間もないあたしにわかるわけない。


「ここ何処?」


あたしは理沙に尋ねるが、走り過ぎて疲れ切っている理沙は頭が回っていなようだった。