Rain Days

理沙の顔には、不安気な色が見える。

ここはとりあえず、逃げるしかないよね。

あたしは理沙の手を掴み、走り出す。


「追いかっけっこ?俺に勝てると思ってるわけ?」


バカにしたような口調で、あたし達の後を男たちが追いかけて来る。


「理沙、携帯持ってる?」

「え?あ、うん」

「誰でも良いから、白狼会の奴らに電話して」


あたしの言葉を、理沙も理解したようで、制服のポケットから携帯を探す。


「走りながらじゃ、操作出来ない」


そんなこと言われても、立ち止まったら男たちに捕まってしまう。

何処か、隠れるところでもあれば。

そう思い、走りながら周りを確認するが、身を隠せそうな場所がない。