Rain Days

その優しさをあたしじゃなく、ヒデに向けてくれたら、どんなにヒデは楽になるだろう。

今の関係性は、理沙にとっても、ヒデにとっても、良い形ではない。

でも、複雑に絡み合ってしまった糸を簡単には解けない。

むしろ時間が流れば流れるほど、その糸は更に絡み合う。

自分に関係ないことなのに、なんであたしはこんなに悩んでいるのだろう。

馬鹿馬鹿しく思うのに、投げ出せないのはあたしの性格の問題なのだろう。

余計なことにまで首を突っ込んで、バカだなあたし。

そんなことを思っていると、目の前に見知らぬ男たちが立ちはだかる。

これ、ただのナンパじゃないよね?


「あれ~、白狼会のお姫様じゃん」


やっぱり、これからまた面倒なことに巻き込まれそうな予感がする。