Rain Days

「そんな顔するなら、探さなきゃいい。会えるかわからない人のことなんて」


__バンッ__


あおが、テーブルを殴った。

そして、鋭い眼差しで睨み付ける。

だけど、それも一瞬のことだった。

すぐに、視線は逸らさせた。


「そんな目で見んな」


そんなこと言われても、自分じゃどんな目をしていたかもわからない。


「どうして、そんなに苦しいのに探すの」


苦しいなら、止めてしまえばいい。

そしたら、どんなに楽になれるだろう。

だけど、あおの姿は見たら言えなかった。

今のあおの姿は、昔のあたしだから。

だから、自分がした質問の答えがわかってしまった。


「会いたいから」


そう、ただ会いたいんだ。