Rain Days

会いたいと、待ち焦がれていた人。

探したくても待つことしか出来なかった人が、今は目の前に居る。

戻れるのなら、昔のあたし達に戻りたい。

だけど、時間が流れ過ぎた。

だから、あたし達は始めから関係をやり直さなければいけない。

今のあおと、昔のようにあたしは戻れる気がしない。

だって、あたし達は互いに両極端の場所に居る気がするから。

そしてあたしは、またあおに嘘を重ねる。


「また、人違いしてます。あたしは、あなたが探してるあおちゃんじゃない」


あおは、自嘲的な笑みを零す。


「そう、だったな」


自分に呆れたような表情をするあおに、胸が痛いくらい締め付けられた。