そんなことを考えていると、あおがやって来る。


「入れば」


そう言われても、あたしがここに居る意味はない。


「帰ります」


そう告げ、体をドアへと向ける。


「待って。話がある」


話?

あたしは、顔だけあおに向ける。


「さっきの質問に答えてねぇし」


さっきの?


『何も、感じないの?』


その答えを、あおはくれると言うのだろうか?

さっきは、くれなかったのに。


「どう、思ってるんですか?」

「その前に、俺も君に聞きたいことがある」


何を知りたいのだろう。