Rain Days

そんな空気を壊したのは、あおだった。


「ヒデ、倉庫に行け。話がある」


あおは、ヒデに鍵を渡す。


「コイツのことは、俺が送ってく。弘文と理沙と、倉庫に行け」


コイツって、あたしのこと?


「碧斗が送らなくても、俺が送ってくよ。碧斗は、理沙とヒデと一緒に」

「話があるのは俺じゃねぇ。竜也と柊磨だ。俺は帰って寝る」


それに了承したのか?理沙と弘文はゆっくりと歩みを進める。

でも、ヒデは少し迷っているようだった。


「大丈夫?ヒデ」

「碧斗に、ちゃんと送ってもらって」


また、だ。

あたしの問いには答えず、仕方ないと諦めるヒデが痛々しくて見てられない。