Rain Days

そんな風に疑ってしまうのは、ヒデに無理をさせている原因が理沙にあると思ってしまうからなのか？

理沙が、直接あたしに何かしたわけじゃない。

でも、理沙はヒデの悩みの種の一つだ。

それは、たぶん間違っていない。


「理沙。お前１人でここに居たのか？」


あたしが返事をする前に、ヒデが話を変えた。


「ううん。碧斗と弘文も一緒」


理沙は、視線をコンビニの方に視線を移す。

なので、あたしもそちらに視線を移す。

コンビニの出入口から、慌てたように出て来た弘文。

その後に、碧斗も出て来る。

２人は、何やら話し始める。


「理沙。あいつらに、ちゃんと言って来たか？」

「ううん。２人の姿が見えたから、そのまま来ちゃった」


理沙の言葉に、ヒデはため息を零す。