Rain Days

傍から見れば、2人はとても仲が良く見える。

理沙の軽いボディタッチに、常に笑顔で答えるヒデ。

間違えば、彼氏彼女の関係に見えなくもない。

だけど、なぜだろう。

ヒデが、とても無理をしているように感じた。

無理に自分を繕い、理沙に合わせているように感じる。


「あおいちゃん、久しぶりだね」


そう、いきなり理沙に会話を振られる。


「そう、だね」

「ヒデと仲良いの?」


あたしはチラッと、ヒデの顔色を伺う。

でもヒデは、そんなあたしに気付いてはくれない。

繕っている自分に、疲れ切っているようにも感じる。


「どうだろう」

「ヒデ。女の子のこと、とっかえひっかえしてるから本気になっちゃダメだよ?」


それは、ただの忠告?

それとも、他に何かあるの?