Rain Days

「ねぇ、ヒデ」

「うん?」

「何かあったらさ、言ってね。あたし、ヒデの味方だから」


あたしは先ほどと同じ言葉をヒデに投げかける。

ヒデは、あたしの言葉の意味をちゃんと理解してくれているだろうか?

横目でヒデの様子を伺うが、あたしが欲しい答えはない。


「ヒデ!と、あおいちゃん?」


コンビニまで来たところで、聞き覚えのある声が耳に届く。

そして隣にいたヒデからは、嫌悪感丸出しのため息が漏れた。

だけど、すぐさまヒデはいつものような作り笑顔で彼女に返事をする。


「おう、理沙」

「最近倉庫にも来ないし、心配してたんだよ」

「わりぃ、ちょっと女の子たちの相手が忙しくて」


ヒデの言葉に頬を膨らませた理沙だが、怒っているわけではなさそうだ。