Rain Days

ゆっくりとヒデはあたしから離れ、足元にあるあたしの荷物の土を払う。


「遅いから、送る」


あたしの荷物をそのまま持ち、歩みを進める。


「私服のあおい、初めて見た。イメージ通り」

「ヒデの中のあたしって、どんな人なわけ」

「ツンデレ」


前からヒデは言っているが、全く理解できない。

ツンツンもしてなければ、デレデレもしていないと思うが。


「あたし、ツンデレじゃないし」

「そう言うとこがツンで、さっき俺のことを慰めてくれたとこがデレだよ」


何、その勝手な解釈。

まぁ、別にいいけど。

そんなやり取りをしていると、家の近くにあるコンビニが見えて来た。

このコンビニを曲がれば、家がある。