Rain Days

学校のモノ壊して、人に危害加えて、処分なしってどうなの?

超問題だと思うんですけど!!


「弘文、理沙」


この声、さっきも聞いたような気がする。

やっぱり。

そこに現れたのは、柊磨だ。

次から、次へと何なの?

あたしは保健室を出ようと、歩みを進める。


「あおい、またね」


理沙は可愛らしい笑顔で、手を振る。

そんな理沙とは真逆に、柊磨と弘文に鋭い視線を向けられた。

理沙に関わるな。とでも言いたそうな瞳。

こっちだって、あんた達と関わりたくないわよ!

自分勝手なクラスメイトに、暴力的な不良達。

そして、天使みたい女の子。

すべてが混ざり、複雑に絡まり合う。

いつしか雨は上がり、不穏な雲だけが残っていた。