起きたらそこは真っ白な壁に囲まれた部屋だった。私は白いベットの上で横たわっていた。
ここは、病室。

ふと横を見ると私が寝ているベットの横に頭を乗っけて、スヤスヤと寝息を立てている人がいた。

私は驚いて、「わっ!」と声を上げてしまった。

するとその人はその声に反応したのか、うっすらと目を開けると、私を見て微笑み、
「おはよう」
と言った。

「あなたはだれ?」

分からなかった。
その人が誰なのか。

自分が誰なのか......。