『わぁーーーー!ちょっとー!どいてどいてーーーー!!』


はじめまして!
私、南月叶恋です!

私は今超特急で学校に向かっています!


なんと今日は人生初の入学式!!

私は生まれつきの心臓病患者

小中は体調を崩し入学式に出ることができなかった!


だから、高校で入学式にでれる!
そう思いウキウキしてたら

寝るのが遅くなり案の定寝坊しました笑


『やばい。まぢでまにあわないよーーーー!』


もぉ、最悪


私は時間ばかりを気にしていたので


前にいる男子高校生なんて目に入ってなかった



あぶないって思った時にはどーにもならず


『きゃぁあぁぁーーーー!』


ドタバタガッターーン!



や、やっちゃいました私


しかも制服を見てみると私と同じ学校


今、私は男の子に馬乗りになっています笑

っていうか、いわゆる

床ドン!?

状態です笑

『ご、ごめんなさい!すぐ退きます!っ痛』


動くにも動けない

なんでかって?

そりゃ、男の子のボタンに私の髪の毛が絡まってしまってるのが一つ

そしてもう一つ

どうやら右足を転んだ拍子にひねってしまったらしい



どうしよう、、、


タチアガレナイ…

あはは



「ちょっと待ってな」

すごく優しい声

心に突き刺さるような澄んだ声


その声の持ち主はそっと私の髪をボタンからとってくれた…



「ありがとうございます!!っい…」

やばいやばい!また痛いって言っちゃいそうだった


いろいろ迷惑かけてるのに

他にも迷惑なんてかけられないよね!


ってあ!


入学式!!!


『じゃ、じゃあ、私はこれで!』


ひぃえぇーー!

遅れちゃうよぉ〜

「おい…」

え?

『あのすみません!私急いでるんで!』


まだ右足が痛かったけど

遅刻しちゃう!


急がないと!


声をかけてくれたのは嬉しいけど


今はすみません!!!!



心の中で謝り私は全速力で走り学校へ向かった…



この出会いが



再会ということを



しらずに…