スウィートコーヒー



「俺、今まで本気の恋なんかしたことなかった。ただヤれればいいって……そんなことしか思ってなかったんだ」



「……」




「あの日、俺はアイツに別れを告げた……。俺、柚ちゃんと本気で付き合いたいって、好きだって思ったから」



「……でもっ!キス……」




「あれは!……あれは柚ちゃんの見間違いだよ」




「見間違いなんかじゃ!「じゃあ!」





ビクン


慎治さんの大声に、
肩が震えた。