虚空を眺めて

「ちょっと、朝ごはん食べてかないの?」

席を立つ二人を見て言う母。

「納豆食べれねぇからな」
月彦がそう母に返す。
月彦はそこまで、納豆を嫌っているのだ。

「臭いし…」

あずきも月彦の言葉に便乗するように言葉を続けた。

「あなたたちね……」

二人の母、静子は静かに二人を見つめ。

「ある国では、食べたくても食べられずに死んじゃう子達がたくさんいるのよっ!」

また始まった。
嫌いなものを食べずにいると、母はすぐに怒る。
しかし、やはり嫌いな物は嫌いなのだ・・・。