「(リハビリ、頑張るね)」
「うん頑張れ.............って、え!?も、もう一回言って!?」
「(リハビリ、頑張るね)」
「〜〜っ、茉莉.............!」
「(蒼汰も一緒にいてくれる?)」
ぎゅっと、抱きしめられた体制から、蒼汰の顔が見えるように上を向く。
蒼汰は私の唇の動きを読み取った後、嬉しそうに笑った。
「当たり前だろ」
そう言って、またきつく私を抱きしめる。
あぁ、幸せだ。
胸元に顔を埋めると、蒼汰の匂いがする。
大好きな蒼汰の安心する匂い。
ホッとすると同時に、また涙が出てきた。

