ピピピッピピピッ

あ…朝だ…起きなきゃ…学校…遅刻しちゃう…

「…美沙…どうした…?」

春也…?あ…そっか…
今日からいっしょに住むんだっけ…

わたしは起きようとした。
でも体が重たくて起きられない…

「美沙…顔…真っ赤だぞ。熱あるんじゃないか?」

「え…」

彼がわたしのおでこに手を当てて自分のおでこにも手を当てた。

そういえば…熱っぽい…
体だるいし…あついし…

「…やっぱり…今日は学校休め。」

「でも…」

「いいから寝てろ」

冷たい彼は時に優しい彼でもある。