いちごに恋して









「はぁ…」





私は大きなため息をついた。




私の名前は咲坂いちご。



今年の春から高校2年生になる。




そう、今私はまさに青春のど真ん中。



そんな華のJKがなんでため息なんかついてるかって?





だってあまりにもつまんないんだもん!















念願の志望校に入学して1年がたった。



入学当初は


(下駄箱でぶつかった男子生徒と
甘い純愛ラブストーリーが始まるかもしれない…!)


なんてそんなバカな妄想ばっかしてた。




だけどすぐに現実を思い知らされる。


JKになったからって何かが変わる訳じゃない。







「何が華のJKだーっ!」







このもやもやした気持ちを吐き出したくて、
私は窓の外に向かって叫んだ。














あーあ、今日もなーんにも起きなかった…





残念ながらクラスにはそこまでイケメンもいないし。



他のクラスにはきらきらの王子様って感じの子もいるんだけど。


こんなあたしが近づけるわけもないしね笑





だってあたしには彼氏どころか友達すらいないの。


なんだろ、なんかいつのまにか私の周りには誰もいなくなってた。






なにもかもうまくいかないな、ほんと。






分かっていてもやっぱり考えちゃうんだよね。

こうして1人放課後の教室に残って勉強なんかしてるといつものくせで妄想が…、笑




悲しいけどそれが楽しいんだもん。




ってゆーか、それしかできないの!





毎日妄想してるからか、妄想のクオリティーが高くなってってる気がする笑


そろそろ現実みなきゃだよね。







「はぁ…」







私はもう一度深いため息をつくと勉強道具を片付けて教室を後にした。