春哉はいつものように、窓枠に頬杖をついて外を眺めていた。
「春哉」
あたしが声をかけると、春哉は無言で振り向いた。
「あ…あのね、話があるから屋上に来てほしいって言ってる子がいるから……行ってくれる?」
あたしがそういうと、春哉は少し表情を曇らせた。
「今から?」
「うん」
「……分かった」
春哉はめんどくさそうに立ち上がり、ゆっくりと教室を出て行った。
春哉はいつだってそうだ。
いつもは優しいのに、こんな時だけはちょっと違う。
女子に興味ないって顔してて、それでいてモテて、コクられまくって。
そのたびに呼び出されては、どこかふてくされたような表情で指定の場所へ向かい、同じような表情のまま戻ってくる。
「春哉」
あたしが声をかけると、春哉は無言で振り向いた。
「あ…あのね、話があるから屋上に来てほしいって言ってる子がいるから……行ってくれる?」
あたしがそういうと、春哉は少し表情を曇らせた。
「今から?」
「うん」
「……分かった」
春哉はめんどくさそうに立ち上がり、ゆっくりと教室を出て行った。
春哉はいつだってそうだ。
いつもは優しいのに、こんな時だけはちょっと違う。
女子に興味ないって顔してて、それでいてモテて、コクられまくって。
そのたびに呼び出されては、どこかふてくされたような表情で指定の場所へ向かい、同じような表情のまま戻ってくる。


