約束の日の日曜日。わたしは朝から何を着ようかとクローゼットの前で悩んでいた。
正直男の子と出かける事自体久々で、何を着たらいいのかわからない。スカートはなんか意識しているみたいで嫌だし、かといってデニムもなんだかなぁ。といったかんじで。結局無難にこれでいいかと選んだのはシンプルなワンピースだった。


意外というか、あれ以降特に彼から連絡がくることはなく。昨日の夜確認のメールが来ただけだ。最初があまりにもしつこいしうざかったのであっさりしていてびっくりした。

でもまぁわたしからしたら最初のイメージが悪すぎるのでやっぱり彼のことは気に入らない。



ちらりと部屋の置時計をみると、もうすぐ約束の時間だということに気づき慌てて荷物をつめて玄関へ向かった。遅刻はわたしの性格が許さない。










やっぱり帰りたい。

待ち合わせ15分前、約束の駅の改札口の前で待っていたけどなんだか少し憂鬱だった。だってよく考えたらさ、なんで真子の元カレとデートなんだよ。おかしいだろ。と、一人頭の中でぶつぶつと文句が垂れる。