腕の中

生まれてはじめて抱いたこの感情。


親父たちがお前にもきっと"恋"をわかる日が来るだろうと、


そう言っていた頃が懐かしい。


あの頃は本当に興味がなかった。


わかる日なんて一生来ねぇと思っていた。


そんな俺が一目惚れ。


過去の俺に言ってもきっと信じてくれねぇな。


でも俺は彩香を好きになったんだ。


なぁ彩香。俺はお前の居場所になりたい。


安心していいんだ。だからどうか俺の隣で


「彩香さん。笑わなかったな。」


…笑ってくれ。