腕の中

「彩香さんは勘違いをしてますね?彩香さんの言葉を借りるならここは地上ですよ?貴女は死んでいません。」


「…え?」


今度は私が驚く番だった。


そして一気に青ざめる。


地上。あの親もいる。…殴られる。


「…いやぁぁああ!!ごめんなさい殴らないで!!」


そんなことを言っても殴られることくらいわかってる。


でも言わなきゃだめだって私の中の私が言ってる。


「大丈夫だ。誰も彩香を殴らない。大丈夫だ。落ち着け。」


優しく黒髪さんはそう言って、私を抱きしめた。