よしっ!準備良し。可愛いかな。京谷君とは話したことないからな。好印象持ってほしいし。あっ!異性としてじゃなくて、友達としてですから!
焦りながら家を出ると、果林がまたも待っていてくれた。
「五分前だよね!?はやいね!」
「時間には厳しかったの。うち。」
「そうなんだ。行こう、あ、果林可愛いよ。」
「ありがとう。」
今日、八月六日。以前から計画していた、通称みんなで楽しく恋をかなえてしまおう!計画。
あたしと、真祐はカレカノだからいいけど。果林と京弥君にはぜひ幸せになってほしい。
集合場所、学校。
「おはよー!」
「おはよう、果林、優さん?」
「おはよう!京弥君、真祐はまだか…。」
おっそいんだよ!!3人来てて1人来てないのはおかしくね?
「あ。早。」
「真ー祐―!!!遅い!」
「わりぃ。」
5分の遅刻だ、バカ!って言いたかったけど、京弥君に笑われちゃった。
早速、駅に向かう。学校の場所が良く、駅に近い高校は、便利の何物でもなかった。
行先は、遊園地って言いたかったんだけど、混むよねって話で、ショッピングモールに行くことに。
目的地近くになると、果林がそわそわし始めた。
騒がしいのが気になって、話しかけようとすると京弥君が来た。
「どした?具合悪いの?」
「あ、違う!ありがとう。」
「そわそわして、緊張してる?」
「う、うん。」
顔赤いよ、果林。真祐…いつになく静かだな。
具合悪いのかな。眠そう。
「真祐、大丈夫?」
「あ、わりぃ、気にすんな。」
「無理、しないでよ?」
なんか、心配。