「近藤さん…。けど、こいつどう見ても怪しいだろ!!放って置くわけにはいかねぇんだよ!」



美男子こと土方さんは私のことをジーっと見ながら怒鳴っているように叫んだ。



近藤さんって…もしかして近藤勇さん?新選組局長の…!






「まぁまぁ、そう怒るな。トシは昔っから短気だな」



はっはっはと笑いながら近藤さんらしい人が言うと、それに続けて沖田さんらしい人も笑い始めた。




「そうですよ。ひ、じ、か、た、さん」







「…うるせぇ。……どうしてあんたは……近藤さんは、そんなに平然としてるんだよ…」







土方さんに言われた近藤さんは眉をしかめ何かを考えてるように黙りこんだ。




「……この女子が男装をしてまでこんなところにいるのは、何か訳があるのだろう?」







あ、…さっきも沖田さんに言われていたけど…やっぱり見抜かれてたんだ…。



「……」




近藤さんの言葉に、土方さんは溜め息を吐きながら先程まで首元にあった刀をしまう。





意外とあっさりとしていたので少々驚きながらも、私は内心では喜んだ。









「おい。」


土方さんのどす黒い声が私の方へ向く。

びくっとしながらも土方さんの方を向いて返事をする。



「は、はい!!?」







「…何故、こうなったのかを説明しろ」





彼は真剣な眼差しで私を見ながら話す。



……少し躊躇ったものの私は決心して今までの事を説明する事にした。






「実は………………































…………くれーぷ……」














「………は?」




「あっはっは。土方さん、この子寝てるみたいです」







「…………」