「…っ!秋夜ちゃん!!」



怒りに気持ちを任せなにも考えずに秋夜ちゃんの頬を叩いた。





「な、なにするの…!痛いじゃない」






「…どういう事なのか説明して!!」






力一杯に声を振り絞って、いつもの5倍以上の声量で叫ぶ。
周りの皆はキャーっと叫び私のことを睨んでいた。



……しまった…。思わず、叫んじゃった…。





「あー怖い!!化け物だわぁ!さっさと出ていってくれないかねぇ!!」


「殺されるわぁ!!」






「……っ…」




溢れ出す怒りの感情を抑え、私はいてもたってもいられず広間を出て走りながら部屋に戻った。









「…なんなの…」




一端気持ちを落ち着かせ冷静に考えることにした。


昨日の秋夜ちゃんの態度は、私が未来から来たと言う事を言ってから明らかに可笑しくなっていたはず。



と言うことはやっぱり……。






「……っ…もうやだ…」






こんなの…鬼畜だ。
どうして私の人生はこうも上手くいかないんだ。



もはや私が遣り手婆に言った言葉は、もうどうでも良くなってしまった。

こんなところ…早く出ていきたい。



地獄の様なところから逃れるためには…









ここを脱け出すしかない。






私はそう心に決断した。