「……どういう事?」





一瞬だったが部屋の空気がしーんと静まり返り、少し気まずいような感じがした。



「約160年後の平成という時代から、この時代に来たの」




目を合わせようとするが秋夜ちゃんは目を逸らし、まるで私を軽蔑しているような顔でいる。

やっぱり言わなきゃよかったと少し後悔したが、今更もう遅い。
思わず溜め息を吐きそうになった。




「そ、そうなんだ。…でも…それでも私、これからも華ちゃんと仲良くしたいと思う」




………

この言葉は…本物なのか?

私が変なことを言ってしまった事で少しずつ深まった仲に溝が入ってしまった。


秋夜ちゃんは悪い子じゃないと思ってる。けど、




「そっか。ありがとう」




「…うん。私、自分の所に戻るね」




「…………うん」






いい人なのかは分からない。




秋夜ちゃんはこの部屋から逃げようとしているかの様に出ていってしまった。

















…何故か、嫌な予感がして堪らなかった。