モテ子☆モテ男の恋愛事情。



昼休みになればいつものように校庭に集まって。

いつものメンバーでバスケをする。


誰かが声をかけなくても自然と集まるようになった。


おのおの身体を動かして、軽くアップする中。

秋山の姿を見つけた。


俺と秋山、そして櫻井の三人でチームを組むことがほとんどで。

今日も、このメンバーで3on3をする。

櫻井もバスケ部ではないけれど、普段は地元の運動公園でストバスをやっているらしく。

かなり上手いと思う。


それなのに、バスケ部には入らない。

何度誘っても、軽くはぐらかされて終わりなんだ。


185センチの櫻井。

182センチの秋山。


俺だって180センチあるにも関わらず。

二人とは体格の差もあってか。

こいつらに囲まれるとやけに小さく感じるからムカつくのだ。


筋トレ趣味だという櫻井は、かなり鍛えられた身体をしてる。

まあ、洋服の上からじゃわからないけど。

半袖から見える腕は、かなり筋肉質で。

ヤツはそれが自慢らしい。


一重の目は少し釣りあがってて、すっきりとした顔立ち。

色黒で、茶髪で、長めの前髪はウザイからと言ってちょんまげに結ってあるのが笑える。

見た目はチャラくて、いつもヘラヘラ笑ってるイメージではあるけれど。

本人はけっこうな真面目人間だったりするんだ。