聞こえたわけじゃない。
あたしに向けたものじゃないかもしれない。
でも、あたしの中にダイレクトに感じた速水くんの声と不敵な笑み。
あたしは速水くんからもう目を離せなかった。
ううん、違う。
もう、あたしには速水くんしか見えなかった。
すごくドキドキした。
胸はギューッと締め付けられて、息が出来ないほど苦しかった。
こんな気持ちは初めてで。
目の前にかっこよすぎる彼を見てるだけで、泣きそうになる。
…どうしよう。
なんて思いながら。
もう、どうしようもなかった。
あたし……
速水くんのことが、好きなんだ。

