モテ子☆モテ男の恋愛事情。



そんな話をしているうちに、気がつけばもう目の前に校門が見えてくる。

高校が近くなれば、生徒の数もだいぶ増えて。

中には、他の高校の制服を着た人たちもチラホラ見えた。


「なんか緊張してきた……」

「ゆずが緊張してどうするの」


可奈の呆れた声に、あたしは苦笑するしかなくて。

左斜め上を見上げれば、そこにはあたしと同じように緊張の面持ちをした隼人。


「まったく、あんたたちは……」


はぁ…なんて吐き出された溜息。

だけど、あたしたちを見つめるその瞳はすごく優しかった。


体育館に着くと。

そこには今まで見たことのないような人ごみだ出来ていた。


両校の制服姿の人たちはもちろん。

学ランに鉢巻、いかにも応援団みたいな人たちもいる。

チアっぽい格好の可愛い女の子もいて。

練習試合だとは思えないほどの盛り上がりを見せていた。


その中でも、違う意味で気合の入ってる女子生徒。

いつもよりスカート短めで、バッチリメイクに綺麗に巻かれた髪。


見たことのあるその子たちは、昼休みにいつも前列でバスケを見てる彼女たちだった。


速水くんのファンの子たち。


少しでも自分を可愛く見せようとオシャレして。

こうやって練習試合にまで応援に来るんだ。


それに比べて、いつもと同じあたし。

髪の毛を隼人にクシャクシャにされたから、いつも以下か…