そんな話をしているうちに、気がつけばもう目の前に校門が見えてくる。
高校が近くなれば、生徒の数もだいぶ増えて。
中には、他の高校の制服を着た人たちもチラホラ見えた。
「なんか緊張してきた……」
「ゆずが緊張してどうするの」
可奈の呆れた声に、あたしは苦笑するしかなくて。
左斜め上を見上げれば、そこにはあたしと同じように緊張の面持ちをした隼人。
「まったく、あんたたちは……」
はぁ…なんて吐き出された溜息。
だけど、あたしたちを見つめるその瞳はすごく優しかった。
体育館に着くと。
そこには今まで見たことのないような人ごみだ出来ていた。
両校の制服姿の人たちはもちろん。
学ランに鉢巻、いかにも応援団みたいな人たちもいる。
チアっぽい格好の可愛い女の子もいて。
練習試合だとは思えないほどの盛り上がりを見せていた。
その中でも、違う意味で気合の入ってる女子生徒。
いつもよりスカート短めで、バッチリメイクに綺麗に巻かれた髪。
見たことのあるその子たちは、昼休みにいつも前列でバスケを見てる彼女たちだった。
速水くんのファンの子たち。
少しでも自分を可愛く見せようとオシャレして。
こうやって練習試合にまで応援に来るんだ。
それに比べて、いつもと同じあたし。
髪の毛を隼人にクシャクシャにされたから、いつも以下か…

