モテ子☆モテ男の恋愛事情。



「隼人はやめとく。あんまり目立ちたくないから」

「まあ、それもそうね」


あの大男と一緒にいれば。

嫌でも注目されるだろうし。

できれば、ひっそりとこっそりと観られたらな…なんて。


「じゃあ仕方ないから、一緒に行ってあげる」

「可奈…! ありがとう」


抱きつく勢いで可奈の顔を覗き込むと。

ニコリと、意味深な微笑が待っていて。


「…で?」


なんて、今度は可奈があたしに迫る勢いで身を乗り出した。


「お目当てはどっち?」

「へ?」

「ゆずが、バスケ以外にも興味持ってくれたのは嬉しいけど」

「なっ、そんなんじゃ…ない、もん」

「ふーん、そう」


なんて言いながら、可奈のその瞳は何でもお見通しとばかりにあたしを見つめてる。

あたしよりあたしのことを知ってるんじゃないのかって、たまに思ってしまうほど。


「誘われたから仕方なく…だよ」

「仕方なく…ね」


なんて言いながら。

本当は、すごく楽しみだった。

だって、バスケは大好きだし。

速水くんと秋山くんのコンビバスケが見られるなんて、すごくドキドキする。