ゆずのこういう雰囲気、好きだな…て思う。
柔らかい感じがすごく癒される。
「…いつも」
「ん?」
「いつもは、もう少し来るの遅かったよね?」
チラッと上目遣いに見つめられて。
今日、初めて目が合った。
それだけでもドキドキするのに。
今の言葉って…
「どうして?」
俺がいつもはもう少し遅いって、どうして知ってるの?
「あ、えっ…と……」
しまった。とばかりに口許を押さえて。
気まずそうに視線を泳がせるゆずの頬がかすかに赤くなっているように見えた。
合ったばかりの視線はすぐに逸らされてしまったけど。
それ以上に、今の言葉の意味を勝手に想像して期待が高まっていくのを感じた。
不確かなことなのに。
勝手に嬉しくなって緩んでしまいそうな口許を必死に抑え込む。
「なんで知ってるの?」
意地悪だって言われてもいい。
俺の妄想が当たってるって、ゆずの口から聞きたいんだ。

