「おはよ、ゆず」
「おはよう」
少し恥ずかしそうにハニカムその顔に、俺の目尻も自然と下がってしまう。
今日も会えた。
それが純粋に嬉しかった。
「いつもこの時間なんだね?」
「うん、だいたいは…」
「いつも一人?」
「ううん違うよ。いつもは友だちが一緒なんだけど、今週は委員会があって」
「そうなんだ」
「…うん」
少しぎこちない会話だけど。
恥ずかしそうにしながらも、ちゃんと答えてくれる彼女。
今日もまた、あんまり目が合わないけど。
そんなの気にしない、これから少しずつ見てもらえるように頑張ればいい。
「何か、用があるの?」
突然のゆずからの問いに、何のことだかわからなくて首を傾げると。
それと同じようにゆずも小首を傾げて。
「ん?」
「ん?」
疑問に思う二人の声がピッタリと重なった。
二人して同じ反応して。
それが可笑しくて、思わずプッと吹き出してしまえば。
ゆずもクスクスと楽しそうに笑っていた。

