モテ子☆モテ男の恋愛事情。



少しの距離を彼女と話しながら歩いていく。

バスケが好きな彼女と話のは楽しいし、会話も弾むし、自然と笑顔になっていた。


だけど、学校に近づいていくにつれて、彼女との会話も頭に入ってこなくなって。

会話をしながらも俺の視線は落ち着きをなくし始めていた。


みんな同じ方向へと向っていく同じ制服を着た生徒たち。

そんな中でも、すぐに見つけ出せてしまう自分は。

どれだけ彼女のことを見ているのだろう。


前を歩く集団のその前に、昨日と同じ後ろ姿を見つけた。


やっぱり、この時間なんだ…と思わず緩んだ口許。

そんな顔を見られて『どうしたの?』なんて怪訝な顔をされても、別に…と返すだけ。


「じゃ、俺先行くな」

「うん、じゃあね翔。また部活でね」


じゃあ、と片手をあげて、その後ろ姿の彼女を追いかける。


「ゆず!」


俺の声に反応して、ゆっくりと振り返る彼女は。

今日も相変わらず可愛かった。