次の日。
昨日と同じ時間に家を出た。
今日もまたゆずに会えるんじゃないかと期待しながら。
会えたら、練習試合の話をするんだ。
連絡先も交換するんだ。
って、意気込みながら学校を目指した。
一人で歩いていけば、チラホラと声をかけてくる女の子もいる。
同じクラスだったり、去年一緒のクラスだったり、女子バスケ部の子だったり。
どこかしら接点のある子たちとあいさつを交わして、世間話をする。
「翔、おはよう」
もちろん、下心なんてない女友だちだっているわけで。
そういう子が話しかけてくれたほうが、変に気を使わなくてラクだった。
彼女は同じ中学の同じバスケ部だった子で。
彼女は中学の頃、秋山のことが好きだった。
今はどうか知らないけど、俺と話しながらどこか落ち着きがないのは。
もしかしたら、秋山のことを探しているのかもしれない。
「男バス、気合い入ってんね」
「まあな、来週試合もあるし」
「毎年恒例のでしょ? 監督同士が昔からの戦友でってヤツ」
「そうみたいだな。去年は負けはせいで今年が絶対に勝つって監督が一番燃えてるよ」
「アハハ、あの監督、熱血そうだもんね」

