モテ子☆モテ男の恋愛事情。



「俺が告白したとき、彼女は一度だってそんなことを言わなかった。俺は、ゆずちゃんが言った言葉しか信じないよ」

「でも…」

「ウワサを信じたり、他人の言葉を鵜呑みにしたって、それが全部が全部本当のことじゃないって、翔が一番よくわかってるんじゃないのか?」


遊び人だとウワサをたてられて。

俺とキスしたとか、わけのかわらない誰かのウソを信じて迫ってくる女もいた。

彼女をとられた、とか。

何股もしてる、とか。


全部、ウソなのに。

…そう、俺が一番よくわかってる。


「ゆずちゃんは、ウソついたりしないよ。彼氏がいるならちゃんと言ってくれるはずだから」


違う、だって。

ゆずは櫻井のことを……


彼氏…って、言ったか?


確かに“付き合い長い”とは言ったけど、“付き合ってる”とは言ってない。

櫻井も“愛しのハニーに会ってきた”とは言ったけどゆずの名前を言ったわけじゃない。


でも、昨日二人がイチャつく姿を目の前で見たんだ。

抱き合って、見つめ合って、嬉しそうに笑う二人を目の当たりにしたんだ。

ゆずは櫻井に心を許していた。

学校では見ることの出来ないゆずを、櫻井は知っているんだ。