モテ子☆モテ男の恋愛事情。



―Side 翔―


昼休み、櫻井が来なかった。

そんなことは、今までになかったから余計に気になったのかもしれない。

どこかいつもと違う櫻井のことが気になっていた。


朝、会った時はいつも通りだった。

だけど、その後教室で見た櫻井はどこか違和感があった。


それが何なのか、ハッキリとはしなくて。

いつもどおりと言えばそうなのだけれど。

時折見せる悲しそうな横顔と小さな溜息。

いつもの嫌味な笑みも、どこか無理してるように見えなくもなかった。


気のせいか、なんて思いながらも。

決定打は昼休みだった。


バスケ馬鹿のアイツが来なかったなんて、やっぱり何かあったのかもしれない。


昼休みが始まるとすぐにどこかへいってしまって。

戻ってきたのは午後の授業が始まるギリギリの時間だった。


だけど、そこからの櫻井はいつもと変わらなかった。

それ以上に、どこかスッキリした顔してた。


昼休みに何かがあったのは一目瞭然。

昼休みに何があったのか。


…ってか、どうして一日中、櫻井のことを気にしてなきゃならないんだ。

そのことに今度はイラついて、俺のほうが午後は不機嫌だった。