モテ子☆モテ男の恋愛事情。



「で、昨日もいつものメンバーでバスケしてたらそこに速水くんが来たんだよね」

「で、知り合った?」

「うん、そう。って言っても少し話をしただけだけどね」

「なるほど」


納得、とばかりにウンウンと頷いた愛美。


校庭では、女の子達の黄色い声が聞こえてきて。

いつものバスケが始まろうとしていた。


その声につられるように視線を向けると、相変わらずキラキラして見える彼。


「美男美女、はぁ…絵になるわぁ」

「ん?」

「速水くんに、櫻井くん。それから…秋山くん! さぁ、ゆずが選ぶのは…!?」


ダメだ、完全に頭の中が新聞部になった愛美はもう止められない。

彼女の妄想の止められる人は、きっといないと思う。


「ゆずの初恋。…でも、本人はまた自覚なし? 三人の男たちの恋のバトル!」

「ま、なみ?」

「う~ん、面白くなりそう!」


愛美にはもう、あたしの声は届きません。