「まず、いつから速水くんと知り合ったの?」
「ちゃんと話したのは昨日が初めて」
「キッカケは?」
「うーん、あたしの友だちと知り合いだったから?」
まあ、間違った説明じゃないよね。
「じゃあ、櫻井くんは?」
「隼人は…」
「ん、俺がどうした?」
突然の声に、三人で一斉に振り返る。
そこにはパックのコーヒー牛乳をチューっと吸ってる隼人の姿。
朝、前髪に付けてあげたお花のピンは、今も隼人の前髪に付いていた。
「なに、なに? 俺の悪口大会でもやってんの?」
ゆっくりと近づいてきて。
誰に遠慮することなく、あたしと可奈の間に割り込むように座り込んだ。
って言うか、隼人は誰かの間に割り込むのが好きらしい。
可奈とピッタリくっついていたわけではないけれど。
それでも、大男とが入り込むほどのスペースがあったわけでもないから。
あたしたち三人はギューギュー状態。
「…邪魔」
可奈の氷のように冷たい声もまるで聞こえていないのか。
目の前にあった可奈のお弁当箱を勝手に空けて食べようとする隼人。
もちろん、容赦なく可奈の張り手が隼人を襲った。

