モテ子☆モテ男の恋愛事情。



「すごい騒いでたよ、速水くんのファンの子たち」

「あはは…っ。マジですか」


まあ、わかってたけどね。


「ついでに、隼人のファンの子もね」

「……ですよね」


数は少なくても、隼人にもいるんだよね…ファンの子が。


ガクッと項垂れるあたしを見て苦笑いを浮かべる可奈は。

ドンマイ、とばかりにあたしの肩をポンポンと叩いた。


「でも、良かったじゃない」

「ん? 何が?」

「速水くんと話せるようになって」

「…はい?」


可奈の言葉に、ポカンと口を開けたままになって固まった。

何を言ってるの!? なんて、とぼけたところで。

可奈には何でもお見通しなのかもしれない。


「愛美が来たら大騒ぎだろうね」


まるで他人事。

いや、実際そうなんだけどさ。


面白がってる可奈を睨んだたところで。

彼女はまったく動じることはなくて。

あたしを弄って楽しんでる感がひしひしと伝わってくる。


…こういうとこ、隼人そっくり。


なんて言ったら、怒られるから言わないけど。